29th Jul

640iftar

ラマダンの断食明けの食事

イード ムバラク!
ラマダン明けましておめでとうございます。

いきなりのイスラムの季節の挨拶でした、こんにちは。みなさんは「ラマダン」という言葉を聞いたことはありますか? ほとんどの人は聞いたことがあると思います。イスラム教徒の義務の一つサウム(断食)を行う期間のことです。期間中にイスラムのスポーツ選手が飲食するかしないかが毎年話題になっていますよね。今年は6月28日から7月27日でした。来年は6月18日から7月16日あたりの予定。毎年11日程度早まるので17年後あたりのラマダンはなんと真冬の予定です。次回の日にちが「○日あたり」と曖昧なのは聖職者らが「月」を肉眼で観測できるかどうかで少し日程が前後してしまうからです。曇っていて月の観測が遅れるとその分だけ日程が変わるんですよね。で、今年は27日の晩に無事新月が観測できたようなのでラマダン(断食月)からイードという祝日になりました。で、「イードムバラク」という挨拶になるのです。イード以後は日中に飲食しても大丈夫です。

ラマダンという期間中にイスラム教徒はサウム(断食)します。まるっきり断食をする訳ではなく、日が昇っている間だけ断食します。日が昇っている間は飲食はもちろん水を飲んでもいけませんし、タバコ等もダメです。で日が沈んでからイフタールという食事をし、日が昇る直前にスフールという食事をします。

我々は、▶HALAL NEWSが主催するイフタールのパーティーに招かれ行ってきました。

イフタールの手順としては「軽食」→「お祈り」→「食事」となっております。
通常の軽食は空腹の胃を刺激しすぎないようにデーツ(ナツメヤシ)を食べて水を飲みます。

左はデーツ(ナツメヤシ)。これを最初に食べる。続いてお祈り(事情があってこの日は省略)の後食事をする(右写真)。食事はもちろんハラル食。

左はデーツ(ナツメヤシ)。まず最初に食べる。続いてお祈り(事情があってこの日は省略)の後食事をする(右写真)。食事はもちろんハラル食。

 

 

あくまでイフタールという宗教イベントですので、今日は歌って踊っては無し。
そのかわり、といってはナニですが主催者の神田さんからイスラムトリビアに関するクイズ大会が開かれました。
イスラムの理解(?)になったかもです。そのなかからいくつかのトリビアを紹介します。

イフタールトリビアクイズを出す、HALAL NEWS編集長の神田さん。普段着ではないです。

イフタールトリビアクイズを出す、HALAL NEWS編集長の神田さん。普段着ではないです。

 

 


[トリビア]「5行」と言うイスラム教徒の5つの義務がある。

 
1)信仰告白(シャハーダ)

「アラーの他に神は無い。ムハンマドは神の使徒である。」と告白すること。

 
2)礼拝(サラー)

一日五回、神に祈ること。

 
3)喜捨(ザカート)

裕福なものは困窮者に施すこと。

 
4)断食(サウム)

ラマダーン月の日中、飲食を慎むこと。

 
5)巡礼(ハッジ)

一生に1度はメッカに巡礼すること。

 

[トリビア]イスラムにはシーア派とスンナ(スンニ)派がある

イスラム国家の9割はスンナ派、シーア派が多数を占める国はイランやバーレーンなど1割程度の少数派。

 

[トリビア]イスラム教の法では利子を禁止している

それでも銀行は必要なのでイスラム系の民間銀行が1975年にドバイで初めて設立された。どうイスラム法にのっとっているかは……勉強不足でわかりません。ごめんなさい。

などなど。
北アフリカからアジアを抜けてインドネシアまで広がるイスラム文化圏。南アジアを注目するナンバルワンとしては見逃せない文化です。今後もレポートしていきます!
 

(西村淳一)