31st May

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▶「インド文化交流評議会派遣 カタカリ舞踊劇公演」を観てきました!
奈良の大仏の開眼供養を主導した菩提僊那(ぼだいせんな)の継承イベントで奉納舞踊を行ったカタカリ舞踊劇グループ。彼らの全国公演の最終公演がインド大使館インド文化センターホールで開かれました。

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カタカリというのはインド南部の伝統古典舞踊の一つ。日本の歌舞伎、中国の京劇と並ぶ世界三大化粧劇の一つとしても知られています。化粧劇というだけあってそのメイクと衣裳は独特で、皆さんも写真などで見たことはあるのではないでしょうか?

今回観たのは「ドゥルヨーダナ・ヴァダム」と題された神様もいる古い時代の復讐劇。歴史も神秘性も感じる洗練された衣裳やメイクですが、ストーリーと演出は現代の日本人にもとても分かりやすく親しみやすく工夫されていました。踊りと演劇と格闘が渾然一体となった復讐の戦いシーンが見どころ。ピンチあり、雄叫びあり、流血ありと聞くとプロレス的ですが舞踊劇なので激しい戦いの迫力の中にかわいらしさも感じられるとっても楽しい演出(でも、プロレス的な楽しさも感じます!)。ちょっと、極端な小道具などで分かりやすくする演出は日本の歌舞伎に似ている所もあります。満席の会場から拍手の鳴り止まない観客大満足の公演でした!

カタカリの注目すべき特徴はもちろんメイク。顔の色で役の性格を表していて、緑の顔は徳の高い人。赤い顔は悪い人。黄色い顔は女性、善人。その特徴あるメイクの顔がものすごくめまぐるしく動くのもカタカリの特徴。目がぐるぐる回る、頬がピクピク震えるなどで表情を表します。加えて手話のようにストーリーを語るムドラーと呼ばれる手のジェスチャーも特徴でした。ムドラーが理解できるともっと楽しめるかもしれませんね。(難しそう!)

各演者の顔。役柄が何となく分かりますか?
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左から正義の戦士(戦いに勝って悪者の血を飲んだ後)、悪者、美女、神様(クリシュナ)です!

(西村淳一)